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こんにちは。Stillaアロマテラピースクール主宰、NARD JAPAN認定アロマ・トレーナー&アロマ・セラピスト 富田ゆかです。

 フランキンセンスの精油についてご紹介します。

フランキンセンス  

植物学名:Boswellia carterri (カンラン科)/水蒸気蒸留(樹脂)/産地:ソマリア、スペインetc.

植物・歴史芳香成分特長・活用方面禁忌・注意・その他

植物・歴史

乳香樹と呼ばれるカンラン科のボスウェリア属の常緑高木 Boswellia carterri 樹脂から水蒸気蒸留で得られる精油です。別名 オリバナム。木の幹に傷を付けると出てくる乳白色の粘液をそのまま2週間ほど置いて乾燥させると、固形の樹脂になります。フランキンセンスの樹脂が乳香と呼ばれるのはここに由来します。

乳香は古くから宗教儀式瞑想のための薫香などに用いられてきました。香料利用の発祥は古代メソポタミア古代エジプトを含む古代オリエント文明のようです。アラビア半島・東アフリカを中心に、今でも盛んにこの香料が産出・流通しています。日本にはシルクロードを経て10世紀ごろまでには伝来しており、和のお香の材料としても重要な存在です。

芳香成分について

フランキンセンスの精油は、α-ピネン、リモネンを中心としたモノテルペン炭化水素類を80%前後、β-カリオフィレンなどのセスキテルペン炭化水素類を(+)(-)合計で6~7%を含みます(※プラナロム/KENSOのフランキンセンス精油)。

全体として非常に多種類の芳香分子を微細・複雑に含んでおり、それらが森林浴にも似た香りの中により甘さや複雑さを与え、繊細で美しい香りを醸し出しています。

また、分子量の小さなモノテルペン炭化水素類の分子を多く含む関係で、樹脂由来の精油の中では珍しく(※)、揮発の速さはミドルノートとなっています。

(※樹脂由来の精油は分子量が大きめのセスキテルペン系分子の含有率が高い傾向があり、ベースノートの香りを持つものが多い。)

特性を活かした活用方面

全体のエネルギーとともに、嗅覚(香り)による精神面への働きかけを特に大切にしたい精油です。

緩和ケア神経性鬱病、そのほか人生の中で大きな不安や苦しみを抱える時どうぞこのフランキンセンスの存在を思い出してください。

メディカルアロマテラピーでは、その他にも肉体面に対しては創傷・潰瘍のケアや、細菌・真菌からの感染予防・ケアなどに用います。

スキンケアコスメに用いれば、香りによるストレスケアとお肌への有用な働きかけにより、ホリスティックな美容ケアが楽しめるでしょう。

身近なところでは、ラベンダー・アングスティフォリアと組み合わせてフェイシャルスキンケアに用いるのはいかがでしょうか。この組み合わせはデイリーケアからトラブルケアまでマルチに対応できるものとなります。

禁忌・注意・その他

使用方法・使用量が適切であれば、この精油には禁忌・注意はありません

フランキンセンスの香りは、柑橘系、シナモンなどのスパイス系、樹脂系、その他ベースノートの精油の香りとも相性が良いです。

あなたと あなたの大切な人々を癒し、守り、支えるために。
人類の香りとの関わりの歴史とロマンを味わいながら、大自然由来のフランキンセンスの力を暮らしと人生に上手に借りていきましょう。

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