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こんにちは。Stillaアロマテラピースクール主宰、NARD JAPAN認定アロマ・トレーナー&アロマ・セラピスト 富田ゆかです。

 

NARD JAPANの上級コース
アロマ・インストラクターコースLesson1のテーマは
「生物の基本と精油のもととなる植物」です。

このレッスンでは“アロマのそもそも“ 植物学の基礎に触れ、
生物界における植物とヒトの関係性について理解を深めます。

なんだか中高生の頃の理科や生物の授業を思い出してしまいそう?

“アロマテラピー“というフィルターを通してこの分野について改めて学び直してみると、その頃とはまた違った視座で気付くことがたくさんありそうです。

 

“香りから広がる豊かな世界“に楽しく迫りました。

 

同じマツ科の植物でも、
似ている香りと、似ていない香りと。

「森林浴の香り」とも違う
この不思議なウッディって一体…?

 

✔︎アカマツ・ヨーロッパ
✔︎アトラスシダー
✔︎ブラックスプルース

マツ科の精油3種類の香りを嗅ぎ比べている生徒さん。
ムエット(試香紙)の先に付けられた精油の香りから、様々な印象や嗅覚の情報を受け取っています。

 

「松」といえば、英語では“Pine(パイン)“です。

マツ科の植物から抽出した精油では、英名“Pine“にゆかりを感じる“pinene(ピネン)“という芳香分子が多く見られます。モノテルペン炭化水素類の分子の一つで、強壮作用があります。

アカマツ・ヨーロッパとブラックスプルースはいかにもマツ科の精油らしく、ピネンがたっぷり。
さらに鎮咳作用のあるδ-3-カレンも含みます。どちらも「針葉」から精油が採られます。ヨーロッパやカナダなど、寒冷地に生きるマツ科の植物です。

これらの新鮮で清々しい印象の“森林浴の香り“は、私たちの心身にリフレッシュ感や強壮作用をもたらしてくれます。
副腎の働きを支援し、疲れを感じる時に力を借りたい精油たちでした。

 

一方、生徒さんが「香りの違い」にピンときたのはアトラスシダーでした。モロッコに育つマツ科の木です。

同じマツ科でも、こちらは特徴的なピネンなどのモノテルペン炭化水素類の分子は含みません。含有成分が被らないため、他の2種とは全く異なる香りになります。また、この精油の蒸留部位は「木部」です。

アトラスシダーの主要成分はセスキテルペン炭化水素類(+)のヒマカレン(γ、α、β)という分子で、これらが全体の80%前後を占めています。
その他に含まれる芳香分子の香りも相まって、この精油は樹木のしっとりした甘さやソフトなハーバルさが心地よい、リラックス感ある独特なウッディの香りを放ちます。

 

「香りの違い」は「成分の違い」です。「成分の違い」は、芳香植物たちからすると「生きる戦略の違い」なのでした。
精油の力を借りて生きる私たちヒトにおいては、それが「精油の特性・効果効能の違い」と「禁忌・注意の違い」につながります。

 

今回のレッスンでは3種の香りを嗅いでいただいた後、『NARDケモタイプ精油辞典』で各精油の主要成分グラフを確認しながら、楽しく「香りの違い」の謎解きをしていきました。

 

やっぱり。そうか。なるほどね!

感覚と知識がリンクして、様々な情報が一気に腑に落ちたご様子の生徒さん。なんだかとても嬉しそう。

植物の「香り」にピンとくる。そのピュアな感覚を大切に、心と身体に働かきかけるメディカルアロマの深い理解を進めていきましょう。

 

 

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Stillaアロマテラピースクール アンド サロンでは、NARD JAPAN認定アロマ・アドバイザーコースアロマ・インストラクターコース毎月開講/定期開講しています。

今日も様々なバックグラウンドをもつ方々が、Stillaの教室Zoom心と身体の健康と美しさに役立つメディカルアロマを楽しく学ばれています。

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